taba-LOG

庭園の話とか、造園施工管理技士の話とか、全然関係ない話とか。

桂離宮

 

<かつらりきゅう>

■池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)(江戸時代)

googlemap

 

かのブルーヌ・タウト絶賛の桂離宮

池泉回遊式。

作庭者ははっきりしないようです。

 

日本人なら一度は訪れるべき場所の一つ。

外国人にも人気の観光スポット。

見学は宮内庁のホームページから予約制。入場料無料なのはうれしい。

宮内庁ウェブサイト

http://sankan.kunaicho.go.jp/index.html

予約は3か月先まで可能。

早めに予約しないとほとんど埋まってしまうが、

直前にサイトを見直すと、意外と予約可能になってたりもする。

また、予約無しで見学することもできるが、現地で抽選となるので(←2017年現在の情報です)予約必須と思ったほうが良いです。

 

見学はガイドが付き、ガイドのペースに合わせての見学になるので、じっくり見学というよりはプログラムに沿っての見学となります。

 

 

 

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当日受付はあっち、という看板。

私は予約してから行きました。

海外の方たちが結構当日受付の方に行きましたが、人数が多いと抽選となるので、

抽選に外れることを考えるとやはり予約していきましょう。

 

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ガイドが付き、グループで行動します。

見学が始まるまで、桂離宮の紹介ビデオを見ながら待ちます。

 

 

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見学が始まり、いよいよ庭園へ。

写真突き当り奥にどうやら池があるようですが、松が目隠ししています。

衝立松あるいは、住吉の松と呼ばれています。

チラ見させて期待感を煽る、という趣向です。

生垣もあってなかなか全貌を見せない。そういう趣味です。

 

 

 

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何気ない通路も、あられこぼし。美しい。

 

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基本、ガイドが先頭にいるので写真に全部映り込んできます。

聞くところによると、活舌悪くて聞き取れなかったり、当たりはずれもあるらしい。

無料なので文句は言いません。いや税金払ってるからいいか。

 

 

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通路。

 

 

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ここの待合で待っててください。外腰掛。

 

 

 

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待合から見た景色。

こんなところにソテツ植えるの?って思いますが、

江戸時代当初から植わっていたそうで、当時流行ったんだとか。

流行の最先端だったんですね。

島津家の寄進と言われているそうで。

そういえば奄美大島にソテツの群生地がありましたね。

当時、招待された人が、初めてソテツを見たら不思議な植と思うでしょうね。

 

 

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延段もいろいろ。真・行・草の行ですね。

 

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この先にいよいよ庭園が広がってる、そんな期待感を持って、

進んでいくわけです。

 

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そして、ようやくこの素晴らしい庭園を見ることができるわけです。

どの角度から見ても絵になる。

州浜もいいし、奥の天橋立も。写真が下手でも絵になる。

ただ、写真に関しては見学者とガイドの映り込みを無くして写真を撮ろうとすると変な構図になりますね・・・写真ではなくじっくり目で楽しみましょう。

 

 

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そして、奥に見える茶室は、松琴亭

岬灯篭。

 

 

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天橋立

この橋の上での写真だけは、ご遠慮ください。

写真に夢中で落ちた方がいらっしゃいましたので。

とガイドが言ったら笑うこと。

 

 

 

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外に張り出したところはかまどと炉がある。

庭園を眺めながら、というのがよいところ。

 

 

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奥に見える市松の模様が有名。

当時、めちゃくちゃ斬新なデザインだったわけです。

 

 

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賞花亭。

 

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この腰壁のデザインですよ。江戸時代にこういうモダンなデザインがあったんですね。

 

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このランダム感。斬新だ。絶妙だ。・・・ということにしましょう。

 

 

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この“雁行”が桂離宮の代名詞ですよね。

 

日本人なら一度は訪れたい桂離宮でした。

 

有楽苑 如庵

<うらくえん じょあん>

 ■安土桃山時代(茶庭・露地)

織田信長の弟、織田有楽斎(おだうらくさい)の作。

Google マップ

 

 

真田丸で井上順さんが演じていました。

豊臣から見ると裏切り者のイメージがありますが、後世に残る素敵な茶庭を作っていたんですね。

信長・秀吉の時代ですから安土桃山時代千利休も同時代です。もう覚えましたね。

 

 

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国宝、如庵。国宝の茶室は3つしかない。そのひとつ。 

 

 

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カッコイイ色の石の手水鉢。 

 

 

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 加藤清正が朝鮮から持って帰ってきたとか。

 

 

 

 

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ちかくに犬山城がある。

 

 

 

慈照寺(銀閣寺)

< じしょうじ(ぎんかくじ)>

室町時代(池泉回遊式)

Google マップ(京都市左京区)

 

 

開山は夢想疎石とされるが、実際には当時すでに故人であり、庭園は西芳寺庭園(苔寺)を手本に作られたとされる。

 

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銀閣寺の入口は、銀閣寺垣

石積みの上に低い建仁寺垣が載っている。

 

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向月台(こうげつだい)

 この上に立って月を見たという。諸説あり。

 人の背丈ほどもあるし、本当にこの上に立ったのか?立ったら分かるんでしょうか。

 

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銀沙灘(ぎんしゃだん)

 月明りで本堂を照らすために作られたらしい。

 白川砂で作られている。

 

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沢山の観光客います。

 

 

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銀閣寺前の様子

 

 

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池泉回遊式。

  

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銀沙灘と本堂。

 

 

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本堂の合間にも枯山水

 

 

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庭は結構広い。苔蒸していい感じ。

西芳寺庭園(苔寺)を真似して作られたと言われる。確かに。

 

 

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苔。

 

 

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紅葉の季節に来たい。

 

 

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木々の間から本堂。

 

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手入れの行き届いた庭園。

 

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上の方へ登れる。

 

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いい見晴らし。

 

 

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写真スポット?

 

 

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銀閣寺が渋くて好きという人が多いの、わかる。

 

 

1級造園施工管理技士 平成28-29年版 (図解でよくわかる)

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永保寺庭園

<えいほうじ>

鎌倉時代(夢窓礎石)

 Google マップ 岐阜県多治見市 

 

 夢窓礎石により、庭園技法が大きく発達した。

 

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美しい池と橋と寺。

 

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だんだん近づいていきましょう。

 

 

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違う角度から見る。

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国宝開山堂

 

 

 

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隣に池。

 

 

 

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近くに川が流れる。

 

 

 

周りの様子をいろいろ。

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醍醐寺三方院庭園

 <だいごじ さんぽういん ていえん>

 ■「池泉鑑賞式」~安土桃山時代

 Google マップ京都市伏見区

 

室内から眺めて楽しむ庭。

色とりどりの石。

 

豊臣秀吉が「醍醐の花見」を催すために作庭したと伝わる。

武家が庭園文化を牽引するようになった時代。庭園が一般化していった。 

 

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美しい庭。眺めていると時を忘れる。 

 

 

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川の流れが表現されている。

 

 

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 振り返るとこんな感じ。

 

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美しい。

 

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中庭。

 

 

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中庭2。

 

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国宝の唐門は漆と金箔。

 

 

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造園施工管理技士とは編集

 

西芳寺(苔寺)

<さいほうじ>

■鎌倉・南北朝時代

■夢窓礎石(むそうそせき)作庭

京都市西京区  Google マップ

 

鎌倉時代の庭園は平安時代の流れから大きく外れることはなかったが、夢窓礎石による優れた作庭は、その後の庭園の発達に大きく寄与することとなった。

 

西芳寺は、上段の枯山水庭園と下段の池泉回遊式庭園から成り、下段の苔の庭園が有名で別名苔寺と呼ばれている。

 

夢窓礎石による作庭は、西芳寺のほか、天龍寺京都市)、永保寺(多治見)、瑞泉寺(鎌倉)、恵林寺甲府)等がある。

 

見学する場合は、往復はがきで事前予約要。

拝観料というか祈祷料3000円也。読経や写経がある。

突然の般若心境のハーモニーに海外からの観光客の皆様が目を丸くしていたのが印象的だった。

写経の後に見学に行くのですが、終わらなくてもいいですよ、と言われて、途中までにして見学に。

 

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入口の通路からこんなに苔が生えてます。

 

 

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写真左上の方で、庭園の説明を聞いています。

 

 

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池のほうに降りていく。石以外は全部苔ですな。

 

 

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下段の池の周りを歩きます。苔!

 

 

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当日はいい天気で木漏れ日がキラキラしていました。

雨の日もきっといいんだろうなあ。

 

 

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ほんとに苔。

 

 

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苔のじゅうたん。

 

 

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美しい苔。橋にも苔。

 

 

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茶室。

 

 

 

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ここにも。

 

 

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絵になりますね。

 

 

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苔~

 

 

 

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上段に登っていきます。

 

 

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 荒々しい石。

 

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上段に枯山水

 

 

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この時代にも枯山水。夢窓礎石ってすごい人なんだなあ。

 

 

 

1級造園施工管理技士 平成28-29年版 (図解でよくわかる)

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平等院庭園

平等院庭園(びょうどういん ていえん)

■「浄土式庭園」~平安時代後期~

京都府宇治市Google マップ

 

ご存じ、10円玉に描かれている平等院鳳凰堂の庭園。

 

この頃、末法思想と言って、仏の効力がなくなり世の中が荒廃する時期に差し掛かったので、阿弥陀仏に頼んで極楽浄土に行こうぜ、的な教えが広まりました。(テキトウ。正確にはどっかで調べてください)

 

それでこの時期、極楽浄土を模した庭園が作られたのです。なので浄土式庭園

 

 

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↑右横の方から見るとこんな感じ。

 

 

 

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↑州浜(すはま)の感じ。玉石で砂浜みたく表現したやつのこと。同時期の毛越寺もこんな感じでしたよね。

 

 

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橋が架かっていて建物に行けます。

 

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池の周りを時計回りに見学します。

 

 

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↑正面。この姿ですよね。みんなが知っているのは。みんなここで写真を撮る。

 

 

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斜めからみてもカッコイイ。

 

 

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手前に木を入れて撮ってみる。

 

 

 

 

 

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鳳凰堂の裏の方。

 

 

 

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左の方から見る。

 

 

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早めにいかないと、建物の中に入れないのです。人数制限あり。

私はあと30分早ければ入れたそうで・・・残念。

 

 

 

 

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博物館は結構近代的。敷地内にあります。(平等院ミュージアム鳳凰館)

 

 

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↑ご近所の風景。歴史ある地域の街並みは景観がきちんと守られていますね。

 

 

  

1級造園施工管理技士 平成28-29年版 (図解でよくわかる)

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